親の家どうする?

2026年09月26日

 親の家どうする?

 

「実家じまい」の選択肢とは。

親が90代まで長生きすることが当たり前になった時代、相続する子供世代はすでに60代を迎えています。多くの場合、自身の持ち家も築20~30年を超え、子も独立して家庭を築いているでしょう。そんな状況で突然、築年数の古い実家を相続することになります。60代で実家以外に生活している場合、「実家に戻って住む」という選択肢は、現実的ではないケースが少なくありません。老朽化した家を快適に住めるようにリフォームするには、多額の費用がかかりますし、かといって「賃貸に出す」のも、よほどの好立地でなければ借り手を見つけるのは困難です。また、相続人に賃貸経営のノウハウや意欲がなければ話は進みません。結局、相続した兄弟姉妹や親族の誰もが「いらない」となり、結果として「実家じまい」、つまり売却を選ぶケースが非常に増えているのが実情です。これは決して特別なことではなく、多くの家庭が直面する現代的な課題といえるでしょう。

 

・資産価値で異なる課題

実家の相続は、その資産価値によって全く異なる課題に直面します。

①地方の売れにくい物件や田畑などを相続した場合、どうすればよいのでしょうか?

この場合、相続人の状況に寄り添い、解決策を共に考えてくれる不動産の専門家の力が必須となります。例えば、空き家問題に特化したコンサルティング会社や地元の事情に精通した業者といった専門家です。

 

②一方で都心部などの資産価値が非常に高い実家を相続した場合も、問題は深刻です。

兄弟姉妹で遺産分割を行う際、不動産の評価額を巡って意見が対立しがちです。特に相続税の計算に用いる「評価額」ではなく、市場価格である「時価」での分割を求められると、実家を取得する代わりに、他の兄弟に渡す代償金が数千万円にのぼることもあります。60代という年齢で多額の相続税と代償金を支払い、さらに高額な固定資産税を払い続けるのは、資金的に極めて困難です。また、兄弟の共有名義で相続するという選択肢もありますが、これは問題の先送りにすぎません。兄弟間ではうまくいっても、次の世代の相続では権利関係者がさらに増え、面識のない親戚同士で資産を共有することにもなりかねません。そうなれば、意見集約は極めて困難になり、さらなるトラブルの火種となります。最終的には、売却して現金で分けるしか選択肢なくなってしまうのです。先々の相続のことまで見越さないといけません。

 

今回は、「親の家どうする?」ということで、年齢、実家の場所それぞれの問題についてお話しました。

 

次回は、「親の家どうする?」の解決編として、お話したいと思います。

 

「実家じまい」から相続、空き家問題、様々です。人生100年時代に突入で、100歳以上の人口が10万人超えました。身近な問題をお知らせして、快適なセカンドライフ過ごしたいですね。

では、次回お会いしましょう~♪

実家じまい