親の家どうする?解決編
2026年10月01日
親の家どうする?解決編
「親の家どうする?」
今回は、解決編です。
今日は10月1日です。シルバーウィークも終わり、秋があっという間に過ぎてしまいます。今年の冬は雪はどうなのでしょうか?新潟県長岡市は雪国なので、雪問題もあります。その点も併せてお知らせできたらいいな、と思います。
相続が発生してから慌てないために、最も重要なのは、「親が元気なうちに家族で話し合うこと」です。
しかし、お金の話は親子間でも切り出しにくいもの。中には「財産を狙っているのか?」と親の逆鱗に触れてトラブルになることもあります。そこまでいかずとも、どちらからも言い出しにくく、先延ばしになりがちです。まずは、親の資産や収入、そして実家をどうしたいと考えているのか、家族全員で情報を共有することから始めましょう。お盆やお正月など、家族が集まるタイミングを利用するのも一つの手です。それでも難しければ、FP(ファイナンシャルプランナー)などの第三者を交えて話す機会を設けるのも有効です。ライフプランの変化や家の購入などをきっかけに、自然な形で話し合いの場を持つことが理想です。
同時に、実家の「現状」を正確に把握しておく、必要があります。特に重要なのが、土地の境界を巡る問題です。昔の土地は、塀やブロック塀を境界の目印にしているなど、境界が曖昧なことが少なくありません。いざ、売却しようとした際に、隣家と主張が食い違い、トラブルに発展するケースは非常に多いのです。親世代であれば長年の付き合いから穏便に話が進むこともありますが、事情を知らない子世代同志ではそうはいきません。
また、実家が面している道路が「私道」の場合も注意が必要です。令和5年施行の民法改正により、建替えや上下水道管の工事を行う際に、「私道」を共有するすべての所有者から「掘削承諾書」などの同意を得ることは必須ではなくなりました。しかし、承諾は不要でも事前に通知が必要であること、設備の設置や利用によって損害が発生した場合は、「償金」を支払う義務が生じることには留意が必要です。
こうした隣地との関係性は、長年住んでいる親でなければわからないことが多く、相続後に遠方の子供たちが解決するのは至難の業です。
境界をめぐるトラブルの解決策としては、売却を考えるのであれば、親が元気なうちに「確定測量」を行い、隣地所有者立ち会いのもとで境界を明確にしておくことが最も有効です。費用は数十万円かかりますが、将来の紛争を未然に防ぐためには不可欠な経費といえます。それでも万が一、隣地の協力が得られない場合は、法務局が境界を特定する「筆界特定制度」の利用や、最終手段として裁判で決着をつける「境界確定訴訟」といった法的な手続きも視野に入れる必要がありますが、時間も費用もかかります。
相続登記の義務化も始まりましたが、いまだに何代も前の名義のまま放置されている土地も少なくありません。売却するにせよ、国に返す(相続土地国庫帰属制度)にせよ、所有者名義が確定していなければ何も進めることはできません。他にも、建築基準法上「再建築不可物件」になっていないか、抵当権の設定はないか、相続登記は済んでいるかなど、確認すべき点は多岐にわたります。放置する時間が長引けば長引くほど、打てる手は少なくなります。
雪国は、屋根の雪が隣家に落ちないか、落ちる場合の対策。屋根の雪を下ろしてもらう場合、どうしたらいいのか。空き家になった場合の処理方法や、建物がつぶれてしまう心配もあります。行政機関には雪下ろしの補助などもあります。それらを使って賢く雪下ろししたり、雪下ろししなくても大丈夫なように家をリフォームするのもいいですね。
円満な相続に向けた準備を促すこと。相続は単なる手続きではありません。家族の未来を守るために、長期的な視点と事前の準備がいかに大切か、今一度考えてみましょう。相続してからでは色々な問題があるので、親が元気なうちに、どうしていくかを話し合っておくのはとても大切です。近所付き合いなども、聞いたり携わったりするのもいいと思います。
年末年始に向けて、まず一歩進めてみてはいかがでしょうか?